強烈な肘打で、意識が飛ぶようだった。

グラリとよろめく谷口。

李は近くに落ちていた拳大の石を手に取り、それで谷口の頬を殴打する!

飛び散る鮮血。

谷口の顔半分が血に染まる。

それでも。

「李ぃいぃいぃいぃっ!」

谷口は李の左太股に銃剣を突き立てた!

驚くべきは、それでも悲鳴を上げなかった李。

どういう訓練を受けているのか。

ディアボ化でもしているのか。

まるでロボットか何かのように、感情を押し殺す。

しかし声は出さずともダメージは免れない。

ガクリと膝を落とす李。

谷口はそんな彼に組み付き、払い腰で地面に投げつける!