「HQ、こちら小川分隊。重傷者発生、救護ヘリを要請します」

豊田が無線で救護ヘリを要求する。

もうすぐヘリが来る。

病院に行けば、三浦の傷も何とか処置できる。

だが。

「小川分隊長!」

麗華が悲鳴を上げる!

「三浦君の…三浦君の脈がどんどん弱まってる!呼吸も弱くなって…!」

救護ヘリを待たずして、三浦の容態は急変しつつあった。

「三浦!」

三浦に駆け寄り、小川が呼びかける。

「三浦しっかりしろ!もうすぐヘリが来る!それまで辛抱しろ!必ず助かる!」