運よく洞窟らしき場所を発見。

小川と小暮が素早くクリアリングし、敵が潜んでいない事を確認する。

「三浦をここに寝かせろ」

小暮の言葉で、小川が三浦の体を下ろす。

麗華が膝枕して、三浦の額に滲んだ汗を拭う。

呼吸は荒く、意識はない。

今も麗華がずっと脇腹の傷を押さえている。

出血を何とかしなければ、いつ危険な状態に陥るか分からない。

しかし救護ヘリを呼べば、敵に彼らの位置を特定されてしまう。

あっという間に包囲されてしまうだろう。