その時だった。

「目を閉じろ!」

そんな小川の叫び声と共に、周囲を凄まじい閃光と爆音が包んだ!

小川が足元で爆発させたのは、閃光発音筒。

約100万カンデラ以上の閃光と、1.5メートル以内に160デシベルから180デシベルの爆音を発する。

突然の閃光と爆音に、人民軍の面々も虚を突かれる。

その隙に、小川が麗華と共に傷ついた三浦を担ぎ上げる!

小暮は豊田の手を引き。

「何ボヤッとしてんだ!」

爆音で一時的な難聴になっているものの、谷口に向かって叫ぶ。

「お前もここから離脱すんだよ!急げ!」