まぁいい。

俺ももう兵士としては下り坂だ。

老兵は死なずなどと言うが、ここらで潔く死に華を咲かせて散ってみるのも悪くない。

腰のポーチから手榴弾を取り出すゴースト。

ディアボ達が再接近してきた所で、安全ピンを抜いて自爆してやろう。

どうせ死ぬなら、一人でも多くの敵を道連れにしてやる。

肩に、足に命中する弾丸を浴びながら、ゴーストは覚悟を決める。

その時。

「らしくないな、ゴースト。お前ほどの傭兵が白旗か?」

嵐の中、そんな声が聞こえたような気がした。

振り向くと。

「小川小隊、前へっっっ!」

フックショットで甲板によじ登り、海中から接近してきた小川小隊の増援が次々と突入してくる!