これでとりあえずの核攻撃の脅威は防げた。

あとはこのニミッツ級8番艦を占拠しているテロ組織同盟の制圧のみだ。

「お前らは行け」

ゴーストがポケットから取り出した葉巻を咥え、火を点けながら言った。

尤も、葉巻は大雨で湿気ていた為に火が点かず、すぐに投げ捨てる羽目になったが。

「さっさとテロ組織同盟を制圧する必要があるだろう?ここは俺が確保しておいてやる。行け」

「しかし!」

マットが躊躇うのも当然だ。

小川が応援を送ってくれるとはいえ、こんな敵陣のど真ん中だ。

ゴースト一人を残して行くなど…。

「甘えた事を言うな」

ゴーストはマット達を睨んだ。

「仲良しごっこしている場合じゃないんだ。これは戦争だぞ?機を逃せば、世界戦争を終結させるチャンスを棒に振る事になるぞ。今動かなければ、テロリストの親玉どもをみすみす逃がす事になるんだぞ?」