『潜入チーム聞こえますか』

無線が入る。

この声、女性だ。

「麗華…?」

三浦が思わず訊き返す。

『作戦前なのにごめんね、三浦君』

無線の向こうで、麗華の申し訳なさそうな声が聞こえた。

『小川小隊長に無理言って時間貰ったの』

「…そ、そうか」

『あんまり長くは話せないから…あの…』

麗華は大きく深呼吸する。

『核のコントロール掌握したら、すぐに私達も援護に向かうから…死なないで、三浦君…』