それでも。

「じっとしていれば核ミサイルを撃ち込まれて死ぬ。だったら…」

三浦は小川を真っ直ぐに見た。

「やれる事をやって、可能性に賭けてみたい」

「成程」

小川は呆れたように笑う。

「無謀で無鉄砲なお前らしい判断だ」

「…分隊長を任せたのは間違いでしたか?」

「言っただろう」

三浦の問いかけに、小川は首を横に振る。

「お前の行動力を買ったのだと」