三浦達は9番艦の作戦会議室へと移動する。

「それでは、本作戦の概要を説明する」

会議室の壇上に立つのは小川小隊長だった。

「既に承知の通り、ニミッツ級8番艦はテロ組織同盟によって占拠され、核武装がなされている。積み込まれているのは自走発射機に搭載されたスカッドミサイル。正確な数は不明だが、これによってアメリカ海軍第7艦隊が壊滅させられた。アジア某国と中東某国の所有していた核兵器の幾つかが積み込まれていると考えても、10発は間違いないだろう」

小川の言葉でざわめく会議室の兵士達。

「そこでだ」

小川は兵士達を静粛にさせる。

「本作戦はタスクフォースの中から更に選りすぐった精鋭を集めた、我々小川小隊主導で進める。相手が核兵器を搭載している以上、艦船や航空機でのニミッツ級8番艦による攻撃は不可能だからな」