アメリカ海軍最大の戦力という事は、世界最強の艦隊と言っても過言ではない。

ニミッツ級8番艦とはいえ、たった一隻で第7艦隊と戦える筈がない。

ならば制圧も時間の問題か。

この第三次世界大戦も、ようやく終戦を迎える。

三浦はそう考えていた。

しかし。

「!」

再び小川の無線が鳴る。

「こちら小川」

無線をとった小川。

その表情が、蒼白となっていく。

「…三浦」

小川の声が震えていた。

「第7艦隊が、核ミサイルによって壊滅したそうだ」