「ここからは自前の銃を使うしかないか!」

M16A2に持ち替えるマット。

「三浦、墜落地点は分かっているのか?」

車両後部からマットが問いかける。

「いや、目測で進むしかない。安全は保証できないぞ」

ゾンビを轢いた衝撃で揺れる車体。

この車も長くはもたないかもしれない。

欲を言えばもっと頑丈な装甲車が欲しかったのだが、そう都合よくこちらの欲しい兵器がある筈もない。

「この車が駄目になったら、徒歩での移動だ。今更ついてくるんじゃなかったなんて言うなよ?」

「お前こそ引き返したくなったらいつでも言え、俺は一人でも行くがな」

三浦とマットは軽口を叩きあった。