UAZ-31512は、シンプルな作りの為に簡単なメンテナンスや修理が可能であり、東側諸国からの評判はいい。

また、北方の極寒の地での運用を考慮してキャビンの気密性が高く、他の寒冷地や砂漠などの乾燥地帯でも評価された。

まさにロシアで運用するには打って付けの軍用車だ。

ゾンビを轢く度に返り血でフロントガラスが汚れる。

ワイパーで血を拭き取りながら、三浦は車を運転した。

マットも前方に立ちはだかるゾンビ達をKPV14.5ミリ重機関銃で排除する。

恐らくスペツナズが撤退する時に放棄した車両なのだろう。

弾薬はあまり残っていない。

しばらくすると、弾倉は空になった。