破壊と殺戮を繰り返す戦争にあって、唯一生み出され続けるものがある。

それは何か。

答えは『死体』。

何も生み出さない戦争の中にあって、死体だけは際限なく生み出される。

息絶え、命を失い、ただの肉塊と化した人間の死体。

それを兵器として再利用する事を考え付いた時、ディアボ亜種を考案した者は己の発想に歓喜したという。

これこそ戦争における究極のリサイクルと、不謹慎極まりない言葉を口にしたという。

友軍敵軍関係なく、死んだ者が戦力として手駒に加わる。

画期的なアイデアだと自画自賛した。