とはいっても、ゴーストの救援は正直助かった。

あのままサンダース分隊だけでジャックと交戦していたら、命が幾つあっても足りなかっただろう。

「このまま俺達に同行してくれないか、ゴースト。報酬なら払う」

マットの言葉に。

「そういう事なら引き受けよう。護衛から荷物持ちまで、何でもやってやる」

ゴーストは愛銃のM16A5を手にした。

既にサンタモニカに敵影はない。

ゴーストを加えたサンダース分隊は、前線基地へと徒歩で戻る。

乗ってきたアパッチは、ゴーストの私設部隊の部下が回収に来るだろう。

「それにしても」

葉巻を咥えたまま、ゴーストが言う。

「まさかたった三人で次世代型のディアボとやり合っていたとはな」