やがて、消防署内を探索していたマットが戻ってきた。

「民間人らしき女性と子供の遺体を発見した…恐らく救難信号を出していたのは彼女達だろう…」

「そうか…」

悔しげに壁を殴りつけるジェフ。

結局助け出す事が出来なかった。

民間人も兵士も関係ない。

見境なく殺戮する敵。

「くそっ…もう少し早く辿り着けていれば…」

マットも歯噛みし、俯く。

だが、いつまでも悔しがってはいられない。

あと二時間後には空爆が始まるのだ。