「あはははは、最高じゃん!」
「だよねー」

ざわつくこの教室は、6-2。
小学校を卒業、間近の教室。
「璃亜~」
「え、あ」
斎藤璃亜。普通の女子。
とは言っても、普通じゃないところもあるかもしれない。
小学6年生にして彼氏がいたりする。
まあ、私だけじゃないけどね。
「リュウ君、どうしたの・・・?ボロボロじゃん」
「だってー」
西井龍輝。一応彼氏だったり・・・。
元々は「龍輝」と呼んでいたが、友達に言われて「リュウ君」と
呼ぶようになってしまった。
「サッカーやってたら、5年生に2回も転ばされたんだよ」
「ダサッ」
容赦なくきつい言葉を放つがこれが普通。
「璃亜って、毒持ってるよね」
「持ってないよ、そんな危ないの」
「そういう意味じゃなくて!」
「璃亜、おはよう!」
「鈴!」
橋詰鈴。親友で、すごいモテる!!
憧れる人。
「璃亜、鈴!おっはよー」
「「未来、おはよ」」
西井未来。リュウ君の従兄弟。
親友だよ!
「あっ!未来!!お金返してよー」
「げっ!龍輝いたの!?」
「あははっ」
未来と龍輝はあんまり仲良くないみたいです・・・。