*。ごめんなさい*。-あのとき私が断っていたら-



「いまやっていい?」
「…あしたは?」
sexこわいなんて言えない…
ほんとは、この日を、
一日でもいいから、
避けたい…。

でも、言ったら、リュウキ
なにするかわかんないから…
リュウキは、お母さんも
お父さんもチャラくて
ろくにリュウキを
育ててないらしい。

たまに、暴れるときあるけど
暴力は振ってこない。
リュウキと1年たったとき、
リュウキがこう言ったのを、
今でも思い出す。
だからあたしは、
リュウキのそばにずっと
いてやりたいと思った。
なにされてもいいと思った。

半年前…。
「なぁ。リア。
俺…。俺っおっまえを
なっかしちまうひ…びを
おっ…くらしてしまうっ…
かもしんねぇ…っ」
絶対泣き顔を見せない
リュウキが言った。
私は、その瞬間なにかある
と思った。
「なんで??」
私は聞いた。

ちょっと落ち着いたのか
落ち着いた声で
話してきた。

「俺、ちっせぇころから、
親に育ててもらってねぇんだ。
親がよ、ろくな人じゃなくてさ。
だから、俺、たまに
暴れるときとかあるかも
しれねぇ。
自分の感情がわかんねぇんだ。
だから、リアに十分な愛を
あげてやれねぇし、
リアのことなかしちまうかも
しれない。
だから、俺たちわか… なんで泣いてるんだ?」

「リュウキ…そ、そんな過去を
背負っていたなんて
きずかなかった…よぉっ…
わっ、別れるなんて
言わせないよ。
だいじょぶだから。
なにされてもいい。
あたしは、リュウキが
大好きなんだよ?
十分な愛をくれなくたっていい。
リュウキが私を
好きでいてくれれば
それでいいのぉ……っん」

あのときかわした
あの深いキス。
キスなのに、リュウキから
切ない思いが伝わってきた。


「リア、好きだ」
「リュ、リュウキ…」


「んっ…あっ…ん」
あたしは、
いままで味わったことのない
キスをした。