どうした?と顔を覗きこんでくる謙也さんにすみませんと手を離してもらった。
握られていた指先は赤く滲んだままで朝、切れたままなんだと思い出す。
軽く撫でると謙也さんはそれを見てポケットから絆創膏を出して貼ってくれた。
「あ…」
「じゃ、行くか」
私と反対に行って逆の手を握った。ありがとうと言い慣れてなくて俯いてしまった。軽く喋りながら街に入ると謙也さんが率先して制服をたのんだ。夕方にはできるらしい。
「…んで、ここが札作りの店な」
「…おしゃれですね」
「ああ。生徒がよく来るから、若い奴向けにって言ってた」
二人で入ると、お姉さんが対応してくれてシンプルに水玉を選んだ。
「本当にデコらなくていいのか?」
「はい」
「…したらいいのに。」
「…貴方と色違いでしょう?」
そう言って振り向くと真っ赤になった謙也さん。照れたようだ。可愛い人だと手を引きながら適当にショッピングした。
「よし、制服も取りに行ったし、そろそろ帰るか!」
はい、と言おうとした矢先に謙也さんの後ろにあるアクセサリーショップに足が向いた。
可愛らしい指輪やネックレスなどが並んでいた。小さなことを閃いて、チェーンとペアリングを買った。
「どうかしたのか?蒼?」
「…いえ、帰りましょう」
「そうか?じゃ、行くか」

