結局謙也さんが全て話してくれた。
黙々と謙也さんの隣でオムライスを食べている私を助けてくれたようだ。冒頭部分は八犬の瞳孔があいていて恐ろしいと思った
「で、あってるよな?蒼」
「…はい、謙也さん」
小さく頷くと頭をなでられた。
皿とスプーン、ケチャップを直して(洗ってから)部屋に戻った。質素で面白みのかけらも無い部屋だなあと自傷した
宿題を終わらせて色々と思いを馳せた。
私と謙也さんは恋人同士。今日のはお出かけじゃない。デートなんだ。
次のデートはどうしよう。段階はいつ踏めばいい?結婚は考えるべきだな
そんなことを考えてノートパソコンを起動させた。
謙也side
晩飯前の蒼はなんだか冷ややかだった。仕方ないのだろう。八犬も少し気まずそうだったしな
レモンティーと自分のコーヒーをお盆に置いてお菓子を詰めた箱も乗せる。落とさぬようゆっくりと蒼の部屋に入った。気付いていないようだ
そっとテーブルに置くと俺は「そーぉ」と笑いながら呼んだ。蒼は肩を跳ねさせてパソコンを閉じた。
「…謙也さん…驚いた」
「よ。休憩だ休憩。」
「はあ…」
パソコンをそのまま持ってきてレモンティーを飲みながら画面を見る。彼氏の前でそりゃねーだろ。
「蒼」
「…はい?」
「来い」
向かいにいた蒼の腕を引くと困ったように笑ってパソコンを持って俺の隣に来た。
「何か調べてたのかよ?」
「…はい。ちょっと、大事なことを」
「大事なこと?」
「…その…」
「言いにくい事なのか?」
「…笑うだろうなと…」
「笑わねぇよ」
「……イベントとデートスポットと…結婚式場を…っやっぱり忘れてください…」
パソコンを差し出されて受け取った。そっぽを向いた蒼の耳は真っ赤だった。可愛いなあと蒼を捕まえて足の間に座らせて後ろから腕を伸ばす。
「け、謙也さん…!」
「いーからいーから」
パソコンのキーボードを叩くと検索結果が出てくる。
「ハロウィンパーティーなんてどうよ」
「あー…あと10日前後ですね。やりましょうか」
「じゃあ、蒼と菖蒲、俺と八犬のグループな」
「はい」
「…あ、あとよ」
「はい?」
「敬語、やめろよ。」
「…努力します」
「あー、あのさ」
「まだ何か?」
「…段階踏むとき、予告いる?」
「…そう、ですね…
その…きっ、キスと手繋ぎ…くらいはしなくて、いいです。他は…お願い、します」
「お、おう…」
「じゃあ、その…ねだる…時は?」
「…いらねーよ。行動で頼む」
「了解です…」
お互い真っ赤でした。

