ぱちりと目が覚める。

「起きた?」

ぱたぱたと団扇の音がする。

「何…してんの」

「えっと…何て説明したら…」

雪乃の顔が真っ赤に染まる。

私は気付いてしまった。

私はあろうことか雪乃に膝枕されていたのだ…!

慌てて飛び退こうとする。

が、体が動かない。

「動かない動かない」

ぽんぽんと、額を叩かれる。

まだ頭もくらくらしている。

大人しくしとこうか。

「ねえ雪乃」

「何?」

「これから…どうすんの」