そこは工場をちっちゃくした感じの建物だった。

門らしきものの横には木が釘で打たれていた。


  〔小金高校〕

コガネコウコウ?…



「……やっと見つけたぁぁぁ!!!!!ここだよ!私の学校!!!」


うん!間違いないッ!!ここだ!


嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。



すると…校舎みたいなものから人が出てきた。

その人はすごい勢いでこっちに向かってくる。



「やばっ……うちがむちゃでかい声だしたから…」

もう怒られる覚悟をして、頭を下げた。


「ごっごめ」
「こんにちはぁ♪♪♪♪」


「えっ?」

びっくりして顔を上げたその時…


〔肉まん?〕



その男は顔から体まで…全て肉まんみたいな形だった。

「…ぅっ………ぶッ… 」

私は必死に口に手を押さえて笑いをこらえた。




「こんにちは♪♪君が奏木 未来さんですね?」


「んッ??」


自分の名前を呼ばれてやっとツボから脱出した。


「やっぱり♪♪ようこそ小金高校へ!!!!待ってましたよ♪」

すごい笑顔…暑苦しいわ。


「…まぁはい。で、あなたは??」