わたしを呼ぶ声に反応して、反射的に振り向いた。 なんで? なんで奏平が走ってきたの? 「波瑠~!はぁはぁ…げほっ!」 後ろからは、葵?? めっちゃ息切れてるけど… ありえないでしょ。なんでわたしなんかのために、追いかけてくれたの? 「波瑠…突然いなくなるから、心配したよ」 久しぶりに走るときついな~、と奏平が息を整えながら言った。 「ごめんね、私走るの遅くて…。」 葵、一生懸命走ってきてくれたんだ。 葵のそうゆうとこ意外だな。