青い春


 でも、まさか今日会うとはね。

 早い再会だな。

 笑える。

 「蒼井、来てたんだ。俺、嫌われたと思って来ないかと思ってたんだけど。」

 苦笑いしながらそう言った。

 「あのことは、もう忘れようよ。な?ほら入って。」

 「そうだよ。波瑠ほら入って!ドリンクなにがいい?」

 神崎くん。変わってないね。

 イライラする。神崎くん見てると。

 「神崎くん」

 わたしが呼ぶと神崎くんは振り向いた。

 「神崎くん、嫌いだよ。大っ嫌い。」

 神崎くんは口を開いてポカーンとした。

 「それから、茉那もみんなも。茉那はわたしに優しくしてくれたけど、全部嘘なんでしょ?偽善者が!」

 大きな声を出してしまった。

 「は、波瑠…」
 
 「今日来たのは同中の集まりじゃない。」

 みんな、何も言わない。