男に興味を持たないあたしは、どれだけカッコいい人を見ても、何とも思わないだろう。
あの日から、あたしはそう思い続けていた。
これからもその思いは変わらない。
はずだった。
君との始めての出会いは、このコンビニだったね。
今では、君の真っ黒の瞳を見ることさえ出来なくなってしまったね。
いつから未来が狂い始めたのだろうか。
ただ、君のそばにいたいだけで、一緒に幸せを歩みたかっただけなのに。
人生はどうして、こんなにも上手くいかないのだろうか。
お互いに惹かれあい、すれ違い、傷つけあい、あたし達は自分の手で、この関係を崩しあってきたね。
今はまだ、こんな運命になるなんて、考えもしていなかったんだ。