宮本は私が手にした物を見た瞬間、目を見開いた。
「市原、それって……」
「二年前のバレンタインのやり直しをしたいなと思って……」
お店に行き、包装紙とピンクのリボンとチョコを入れる箱を買った。
流石に二年前と同じ物はなかったので、似たような物を探したんだけど。
あの時よりも心を込めてチョコを手作りした。
甘さ控えめのトリュフだ。
改めて告白って心臓が飛び出そうなほど緊張する。
ごちゃごちゃ考えるより、シンプルな言葉で伝えよう。
そして私は前に進むんだ。
恥ずかしさで顔が真っ赤になるのが自分でも分かる。
深呼吸し、ありったけの勇気を総動員して口を開いた。
「私も宮本のことが好き……です。これ、受け取って下さい」
箱を差し出すと
「ありがとう。マジで嬉しい」
宮本は満面の笑みを浮かべ、それを受け取った。
私の二年越しのバレンタインの告白は実を結んだ―――。



