二年越しのバレンタイン


宮本から告白されて一ヶ月、ずっと考えていた。


私は宮本のことをどう思っているのか。
そして、どうしたいのか。

グルグルと考え過ぎて頭が痛くなるほど。ってそれは言い過ぎだけど。

だから深く考えるのをやめて、いろんな感情や思考を一度リセットし、まっさらな気持ちで宮本を見ることにした。

そしたら驚くことに、すっとある想いが私の中に蘇ってきたんだ。


いざ、宮本を目の前にしたらどう伝えようか考えが上手くまとまらない。

そんな私の状態を知ってか知らずか、宮本が私を真っ直ぐに見つめ口を開いた。


「あのさ、返事を聞いてもいいかな……」

「あ、うん」

「もう一度言うけど、俺は市原のことが好きなんだ。だから付き合って欲しい」


宮本の言葉にドクンと胸が高鳴った。

次は私の番だ。
心の中で“よし”と気合いを入れる。



私は返事をする前に、バッグからある物を取り出した。