「夏輝は宮本くんの本当の気持ちを知り、今すぐにでもゆかりに謝りに行きたいって言ってたんだ。
でも、まずはゆかりと宮本くんが話をしてからの方がいいと思って私の独断でストップをかけたの。
だけど、二人は全く話すこともなく卒業して……ホントにごめんね。
少しでも誤解が解けるようにゆかりに話をすればこんなに長い間、こじれることはなかったのに」
麻耶は眉尻を下げ、キュッと唇を噛んだ。
何か言わなくちゃと思うけど、自分の知らなかったことを聞かされて正直キャパオーバーだ。
チラッと目の前の麻耶を見たら今にも泣きそうな表情になっていた。
麻耶も私に打ち明けることも出来ずに、ずっと苦しんでたのかな。
そう思ったら自然と言葉を発していた。
「もういいよ。宮本も謝ってくれたし、柏木くんだって謝りに来ようとしてくれてたんでしょ。それに二年も前のことだし終わったことだから……」
そう、もう過去のことなんだ。
今さら変えることなんて出来ない。



