私はその言葉に唖然とした。
ゴミ箱に捨てたチョコを食べたっていうの?
でも、全部今さらだよ。
チョコが美味しかったとか、ありがとうとか、どうせならあの日に言って欲しかった。
「少しは悪いと思ってくれていたことは分かったから十分だよ。私、部活に行かないといけないからもういいでしょ」
「あ、いや……それで、これ……」
モゴモゴ言いながら鞄からラッピングされた箱を取り出した。
「何?」
「もう一度チャンスが欲しいんだ。今さらだってことは十分理解してる。だけど、俺の気持ちを聞いて欲しい」
息を吐き、表情を引き締めて私を真っ直ぐに見つめ
「俺、市原のことが好きだ。自分でも何、都合のいいこと言ってんだって思う。でも、俺は中学の時からずっと市原のことが好きだったんだ。だから、受け取って欲しい」
そう言って箱をぐいと前に出す。
あれ?
何か私、今すごいこと言われなかった?
え、宮本が私を好き?



