二年越しのバレンタイン



「市原にずっと謝りたかったんだ」

「謝るって……」

「俺、ホントは市原がチョコをくれようとした時、すごく嬉しかったんだ」

「嘘だ!あの時、私からの本命チョコはウケるって鼻で笑ったじゃないっ」

すぐさま反論した。

だって私にとっては忘れたくても忘れられない苦い記憶。

告白しようとしたら、その前にこっ酷くフラれたような状態になった。

断るにしてもあれはないでしょって感じ。
ホントに傷付いたんだから。

今さら嬉しかったと言われても信じられないよ。


「それは、夏輝たちが見てたから……」


夏輝って宮本とよく一緒にいる柏木夏輝のことだろうか。
何で急に柏木くんの名前が出てくるのか理解出来なかった。


「どういうこと?」

「市原からメールがきた時、運悪く夏輝に見られたんだ」

えっ、見られたって……。

宮本はバツが悪そうな顔をした。