「市原にずっと謝りたかったんだ」
「謝るって……」
「俺、ホントは市原がチョコをくれようとした時、すごく嬉しかったんだ」
「嘘だ!あの時、私からの本命チョコはウケるって鼻で笑ったじゃないっ」
すぐさま反論した。
だって私にとっては忘れたくても忘れられない苦い記憶。
告白しようとしたら、その前にこっ酷くフラれたような状態になった。
断るにしてもあれはないでしょって感じ。
ホントに傷付いたんだから。
今さら嬉しかったと言われても信じられないよ。
「それは、夏輝たちが見てたから……」
夏輝って宮本とよく一緒にいる柏木夏輝のことだろうか。
何で急に柏木くんの名前が出てくるのか理解出来なかった。
「どういうこと?」
「市原からメールがきた時、運悪く夏輝に見られたんだ」
えっ、見られたって……。
宮本はバツが悪そうな顔をした。



