【短】そんな私のバレンタインデー





所詮初恋。




叶うはずないし。




地味で、不細工で、
女らしいところが
殆どない私の恋なんか。





「とりあえず、スーパー行こうっ」





その日の放課後、
私は雅に連れられてスーパーに来てた。






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チョコレートのコーナーには
『バレンタインデー♡SALE』




と、書かれているプレートが
飾られてる。





大量のチョコレート。





ラッピングや、チョコペンなどが、
いろいろ売っていて。





興味をそそられる。






「まず、バレンタインデーは
想いを込めるのが大切!」





「え…?」






「さぁ、何味か選んで!」






待って!





そもそも櫻井先輩が
甘いもの好きなのか知らないし、
何味がいいかなんて…。





そんな私の心を察したのか、
雅は制服のポッケから
メモ用紙を取り出した。