ーーーピピピピッ

朝普通に起きて、ご飯を食べる。
でも会話はないんだ。
話すとしたら、
「しね」「きもい」
の繰り返し。

お母さんは私しか怒らない。
ねぇどうして?
そんなに邪魔者ならどうして産んだの?
もう、生きている意味なんて無いじゃん。

苛々を募らせながら、家をでる。
学校も普通の公立中学校。
何の楽しみもない。
あと2ヶ月で卒業だけど、私はなんの悲しみもない。
むしろ早く卒業したいくらいだよ。
高校も行く気はない。
親は行けってゆうけどね。
いらない子にどうして高校に行けって言うのかな、

そんな事を考えてた時だった。

「おっはよーーー!♡」
後ろから、なんとも言えないハイテンションの声が聞こえる。
「おはよ」
「朝は眠いなぁ~。愛菜今日サボるんじゃないわよ!」
「わかってるよ」
この子がまどか。
私の唯一の親友。

まどかは、私と正反対だ。
成績はいつもトップ。
友達もたくさんいて。
幸せな家族に恵まれて。

そんなまどかとの出会いは小学校3年生のとき。
たまたま私のホウセンカの芽が出なくて、まどかに見してもらってたんだ。
何でだろうね、仲もよくなかったのに、私、遊べる?って聞いたんだっけ。
まどかは毎日習い事で忙しかったが、その日はたまたま5週目で、休みだった。

遊んだ日から、まどかとはずっと親友。
まどかが幸せなら、私はそれでいい。
そう思ってる。

「それじゃね!愛菜!」
「うん、ばいばい」

私は教室へ入った。