私だけの君でいてっ!

練習が始まった。



コツコツとボールを打つ音が聞こえる。


私はパートナーのりんちゃんとボールを打ち合っていた。


隣には窪田…と中橋。いつもの光景なのになんだかそわそわした。



窪田が気になる。



私は床のボールを拾うと共に窪田の顔をうかがった。



普通。当たり前か。



見ているだけだとわからないので私は話しかけることにした。



「窪田、ボールあげる!」



私の手のひらにあるボールは一見普通だが実は凹んでいてつかえないボールなのだ。



いつもなら「これ使えないし!」とか笑って言ってくれる。



でも、今はどうだろう。さっきみたいに無視されるのかな。



「…。」


私は窪田にじっと見つめられた。



え、何?!もうバレた!?


「三藤。」


「何ですか。」


なぜかちょっと緊張した。何を言うんだろう。


「頭にすげぇデカい虫が…」


「ぎゃああああああああああああ!!!」


虫いぃぃぃぃぃィィィ!!!!?


私は暴れまくる。頭をブンブン振りまくった。