私は走る。


全力で走る。


肺が痛くなるほどに。



なぜって?それはね、遅刻したから!



キーンコーンカーンコーン…

ガララララーーーッッ!


私はチャイムと同時に教室に到着した。


「ぜぇぇぇー…せ、セーフ♪」


笑顔を作ってるつもりだが、きっと酷い顔をしている。


「2年の最初から遅刻なんて三藤らしいな~。」


先生ははーっとため息をついた。


先生は遅刻ばかりの私に呆れている。ま、怒られなくてすむからいいや!


あ、遅れました。私、三藤結奈!新中学2年生!


青春enjoyしているつもり…です。


「それじゃあ、新しいクラス発表しまーす」


…うわぁ、知らない人の名前ばっか。人生半分終わったな。