九才に 結婚なんか 出来ない…


私・・・の
愛しかたが 判らない、 そんな理由だけで


施設 行き。



こうして、 棄て子同士の
私と、啓は  出遇ったのだった。





大好きな、啓。

それでも、私が
結婚を 断る、理由は ちゃんと ある。



…私には
赤ちゃんを作れない。




赤ちゃんが 出来ない
身体を抱えてるから…。





「柚 衣 、 俺は  子供なんか

要らないよ!」



啓は そ、う言っては くれるけど…。




「俺との、結婚が
嫌なんだ ・・・な」



「嫌じゃないけど

啓、私…まだ
九才だよ、頭の中」



「俺も、九才だよ」



「……………」



啓が、言いたいことは解る。

いつも、啓は 優しい から。