帰宅して 、 俺は 自分のベットに
布団をかけないまま
ひとり、横たわった。
「…柚 衣」
枕元の、フォトフレームを 指で なぞる。
ずっと、泣いていた柚 衣は
今では、どんなときでも 笑っている。
まるで
……俺は、生前の ころの柚 衣の様だ。
それ に
こんな、にも 柚 衣が すきだったの か。
柚 衣を 喪った、悲しみも
強いと、いうことか。
柚 衣の事故… 俺には、衝撃が 強すぎた。
一度は 別れ たの に
生きていれば、お互い
また、逢えると…。
そんな、感情を 抱いたまま
柚 衣に……。


