「啓太【けいた】、どうしたの?!
本当に…。
わたしは、 ゆ、い、さ、ん
じゃなくて、由紀だよ?」
……ちがう、 柚 衣だ。
頭では、解っているんだ よ…。
目の前に いるのは
由紀だって こと。
だけど、こころが 柚 衣だと、想いたがる。
柚 衣の死が 悔しくて…。
人間は、体調が 悪いと
いきなり、弱くなる って事
……実感するね。
「普通じゃないよ!!! 啓太」…
「あ…あ」
柚 衣の部屋じゃないの か…。
そ・・・うだ、 柚 衣が家で 俺を 待っている。
だんだん、俺は
状況を 飲み込んできた。
ここは、、 、
元カノの、アパートで ……。
「わるい、 俺 帰るよ…」
「ぇ…?」


