「なぁ、遥?」



「ん、どうしたの?」



鼓動が一気に早くなる。



今更、緊張してきた。



勇気を振り絞って、言葉を出す。



「遥は、あの約束覚えてるんだろ?」



「もちろん」



小さな箱を、遥の前に差し出す。