トンネルに着くと、言葉を失った。 上を見ると、泳いでいる魚が、飛んでいるようにみえる。 太陽の光が差し込んできて、水に反射して、キラキラと輝いている。 客もちょうど今、いない。 いいタイミングだ。 さっきからずっと上を見ている遥に気付かれないように、鞄から小さな箱を出す。