雪の降る……


──行ってきます──


かすかに そうささやいて

青年は 少女から離れた



先ほどまでの 苦悩を

微塵も見せぬ

凛とした 眼差しで



そして………少女は 見た


いつもより

数倍たくましく目に映る

青年の 最後の敬礼を