「ガチャッ。」

「キャーッッ!!」

ドアの鍵をあける音に、心臓が飛び出るくらいの悲鳴を上げてしまった。

ママが、慌てて二階の私の部屋に飛び込んできた。

「どうしたの!?
真美!?」

まだ、全身にびっしょり汗をかいていた。

とても、震えていた。

制服でベッドの中にいる私を、ママは抱きしめるように抱えた。

私は我にかえって

「ママ、とても怖い夢を見たの。
学校に行こうと思ってね、制服に着替えたんだけど、しんどくって、寝てたら…」

「…うわああぁぁぁぁ!!」

自分でも信じられないほど大きな声で、大粒の涙で、すごい泣いた。