「知ってる」
「じゃあ言ってみてよ!」
姉は今にも泣きそうな顔だ。
仕方なく俺は従う。
「今年から共学になった元男子校。女子は姉ちゃん1人だけ」
「そう!そうなのよ!」
姉はぐいぐいと体を乗り出してくる。
「それがどうしたんだよ…」
「可哀想だと思わない?!女子1人だけだよ?!私はもううんざりなの…」
「だったらどうしてそんな高校に入ったんだよ」
そう言うと姉は目に涙を溜めて
「私の成績だとあの高校しか入れなかったの!!」
それはどう考えても自業自得だと思うけど…
俺が黙り込むと、はあ…と1つ溜め息をついた姉は俺に視線を戻してから言った。
「1ヶ月間、入れ替わらない?」
