─ギィ


と重い音を響かせながら扉が開く。


その先には、真っ青で綺麗な空が広がっていた。


先輩は奥へ進んでいき、私の手を離すと手すりにもたれかかった。


私も同じようにもたれる。


綺麗な空だな。


そう言えば、ここへ来るのは初めてだ。



「じゃあ自己紹介しよっか」


先輩はそう言うと私を見た。



綺麗な顔だな。


思わずその整った顔に見いられる。



二重ですっとした目に、筋の通った鼻、綺麗な唇。


髪は焦げ茶色で背は高くスタイルがいい。



私はと言うと、髪は長いストレートの黒髪で身長も平均ちょい上ぐらい。



特に目立った特徴もなく、どこにでもいる普通の女子高校生だ。