──キーンコーンカーンコーン♪


聞き慣れたチャイムの音が、授業の終わりを知らせる。



一時間目が終わり、休み時間になった。


私はトイレに行こうと席を立った。



「那都ー、どこ行くの?」


私の後ろの席からそんな声が聞こえる。



「トイレだよみーちゃん」



私の後ろの席のみーちゃんは、崎島美菜(さきしまみな)と言って、茶髪のボブに少し垂れた二重、背も高くスタイルもよく女の私から見てもとてもかわいい女の子。



「いってらっしゃーい」



私はみーちゃんに見送られて教室を出た。



急ぎ足で廊下を歩いていると、後ろから突然肩を叩かれた。



「ねえねえ、一緒に屋上来ない?」



そう聞かれるのと同時に振り向く。


するとそこには、超美形の男の子が私を見つめて立っていた。


「……え、えと……?」