早紀との関係、これでいいのか?




そんな悩みを抱えていた俺に、また1つ悩みが増えてしまった。




それはある日、久しぶりに鈴ちゃんがうちへ泊まりにきた時の事…




「鈴ちゃん、彼氏できたの?」



「え、あ、まぁ…はい。。」




俺の可愛い妹に、彼氏とやらができたこと。



実の妹、えみも片思い中の人がいるらしい。



おいおい。俺大変だよ。
はぁ、心配すぎる…




「鈴の彼氏、超イケメンなんだよー。」



「ちょっと、えみっ。」




えみがペラペラ喋る横で、恥ずかしそうに頬を赤くする鈴ちゃんを見ていた俺は何とも言えない心持ちだった。



先に夕御飯を食べ終わって部屋へと上がっていったえみ達。




「いやぁ、鈴ちゃんもそんな年頃になったかぁ。」



「本当よね。私達も年取るわけね。
あっという間にお嫁にいっちゃうのよね。
そうなると、寂しいわぁ。…ねぇ、誠二。」




実の親のようにしみじみする親父達。
母さんからそう振られて、俺は頷いてビールを煽った。




それから、俺も自分の部屋へと上がった。