朝、近所のおじさんが自転車のブレーキをかける音で目が覚めた。




というか、寝てたのかな?って感じ。



結局、昨日の夜…




「誠二くん…」



「大丈夫。鈴ちゃんはちゃんと寝るんだよ?」




「うん…」



「またメールするよ。」



「うん…」




今から早紀さんと話をしてくるっていう誠二くんと安心して離れられない私。



だって、心配だよ。



「こら、そんな不安な顔しない。」



「だって…」



「俺だってそんな顔してる鈴ちゃん、
放って別れられないだろ?」




誠二くんは困ったように笑ってそう言うと、
私の頭を優しい撫でた。




「俺のこと信じて?今までみたいに。なっ?」




昔から誠二くんは嘘をつかないし、約束は守ってくれる。だから、いつも信じて頼ってた。



そうだよね。
信じて待ってるって約束したし。
うん。




「うん。誠二くんのこと、信じて待ってる。」




私がまっすぐ見つめてそう答えると、誠二くんは例のごとく…




「よし、いい子♪」



そう微笑むと、小さい子にするようにまた頭をなでなでした。


もう。子供扱いっ。。
それでも…




「おやすみ。」



「おやすみなさい。」




胸キュンしてしまう私は、恋する乙女なのだ。



そして何だかんだ考え過ぎて、結局あまり眠れないまま朝を迎えてしまった。



だって、信じててもどうなってるか分かんないから色々考えちゃうんだもん。