「あれ?また赤くなっちゃった?」




聖也は私を少しバカにしながら
頬をツンツンしてきた。



バカ……。もっと赤くなって熱だすよ。




「もぉ、からかいすぎ」



私は聖也に言った。

すると、聖也は手で顔を抑えて、
そっぽを向いた。




「ちょっ、その顔反則」



反則な顔?どんな顔?

やっぱ、バカな顔?



「そんなにバカな顔してないもん……」


かわいくもないけどさぁ。



「意味わかってなくね?とてもかわいい顔って意味。襲っちゃいたい」




ええっ⁉︎お、襲う⁉︎




「だ、ダメだよ!いくら聖也でも!」



「わかってるっつーの。襲うのは本当に
付き合ってから」





「ば、バカー!変なこと言わないでよ!」




聖也はすぐに私をからかう。



かっこいいけど。