「はい、ちょっと待ってね〜」


と言うと秋菜さんがポケットから何かを取り出した。


なんだろ?


「これ、今日のお礼よ。受け取って」


それは遊園地のチケットだった。

もちろん2枚。


「いいんですか……?」


「いいのよ。聖也と楽しんでらっしゃい!」


「うわぁ!ありがとうございます!」


聖也を見ると少し嬉しそうだった。

聖也も楽しみなんだ。
そう思うと嬉しくてたまらない。