「なぁ、俺、まだOKしてねーんだけど」


あっ……聖也が怒ってる。

てか、聖也のお許しがないとダメなの?


「秋菜さんが頼んでるんだから仕方ないじゃん。あと少しやって見たかったし」



「お前は俺のなのに……」



と言い、聖也は私を聖也のほうに向かせ、正面から抱きしめる。


てか、今日抱きつきすぎでは?


「こんなにかわいい俺の彼女を世にさらすなんて……」


「かわいくないから……」



「無自覚。てか、その撮影の日、俺もついていく」



聖也も?

え?無理無理!恥ずかしい。


「麻由に拒否権ねーから」


そう言うと、聖也の顔がだんだん
近づいてくる。