私は 申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが交差してとうとう泣いてしまった。 芦川さんは 何も言わず隣のベンチに座って ただ頭をなぜてくれた。 それだけで 安心を感じられた。 その時 私の心は 芦川さんに傾き始めているのを 気づいてしまった。 私が落ち着いた頃には 雨はあがり 空にはキラキラと輝く星が沢山光っていた。