これから
どうやって帰ろうか?
私は
芦川さんに監視されているのに…。
逃げても大丈夫なんだろうか?







「はぁ…。」






芦川さんに会いたくない。






「芦川さん…。
どうして…
あんな事…。」








俺の中身を見てくれねーんだろ!
そう言った芦川さんの言葉が頭から離れない。
彼は確かに
地位と名誉、お金、ルックス。
何もかも持っている。
でも…。









「私が
芦川さんを好きになったのは…。
そんな理由じゃない。
ん?
私は芦川さんのこと…。
好きなの?」






ザーザー降る雨の中
私の言葉はかき消されて行った。